ピアニー
ピアニー
Peony
パエオニア属 "チャイニーズ・ピアニー"
パエオニア属ラクティフロラ (異名/パエオニア属アルビフロラ=チャイニーズ・ピアニー)パエオニア属オフィキナーリス(和/オランダシャクヤク)パエオニア属テヌイフォリア (英/ファーンリーヴド・ペアニー=和/ホソバシャクヤク)
地面からぼたんが赤い芽を出すと、いよいよ春の到来の合図です。 心に残る香りを持ち、切り花に最適。花園での寿命は20 ~ 30年以上です。 園芸家の間では、ピアニー(ボタン)は中国の品種で、中国の一部、シベリア、 日本が原産地とされています。十分生長しきったチャイニーズ・ピアニーは背丈、幅とも60cm ~ 1.2m、晩春から早春にかけて径最大25cmの大きな花を咲かせます。
花は一重咲き、八重咲きの日本種(アネモネ咲き)があります。一重咲きの花は1列に5枚もしくはそれ以上の花びらがあり、黄金色の花粉を持つおしべが中央に密集しています。日本種(アネモネ咲き) は花びらが2列もしくは2列以上で、中心には仮雄ずいと呼ばれる羽のようにふわふわの花びらのような構造を持っています。これら2種類とも非常に軽く、茎から落ちにくいため雨風に強いのです。最も人気の高い八重咲きは、花びらの数が多いので中央部はほとんど隠れて見えず栽培には仕切りが必要です。色は全種とも純白、淡黄色、ピンクや深紅など様々です。
チャイニーズ・ピアニーにも優れた新種があり、ほとんど費用もあまり高くないので以前からの定番として愛されています。白い品種のなかでも世界的に優れた品種は 'フェスティバ・マクシマ' といい、1851年にデビューしました。オランダシャクヤク(パエオニア属オフィキナーリス)は、もともとはフランス、アルバニアの野草で古代から家庭栽培されています。
野生種は通常一重咲きの径12.5cm、深紅の花を咲かせますが八重咲きで白、 ピンク、赤い花を咲かせる野生種もあり、背丈60cm ~ 90cm、春、 チャイニーズ・ピアニーより1~2週間早く開花します。
ホソバシャクヤクは、春、濃い深紅の一重咲き、または八重咲きの径7.5cm位の花で、チャーニーズ・ピアニーより1ヶ月早く開花します。東ヨーロッパ原産で、背丈45cm、シダのような葉を持っており夏の間中、庭を美しく飾ります。室内では、つぼみが開き始めたらすぐ切り花にして使います。葉は最低3枚は 茎に残しておくと翌年も自生します。